「影山さん、以前に通報があって、あなたがおっしゃった団地と同じ場所でした。その後、近くの監視カメラを確認したところ、逮捕された人物が蘇我紬で、その日誰かに連れて行かれたことが分かりました」
「現場で射殺された男の通信機器も調べましたが、蘇我紬との連絡記録は見つかりませんでした。そもそも彼は指名手配中の容疑者で、射殺許可が出ていました。他の共犯者は逃走し、今でも捕まっていません」
「この一味は元々国外に逃亡していて、すでに一年経っていましたが、最近になって帰国したことが判明しました。現在は一括して捜査中です。できる限り逮捕に努めますが、不測の事態が発生した場合は、即座に射殺する方針です」
「...」
影山瑛志は、自分が疑問を投げかけた時に警察から否定的な回答を得たことを覚えていた。