蘇我紬は布団の中に深く潜り込み、周りを包み込まれる感覚が本当に素晴らしく、今の彼女はこの感覚に執着していた。
体を丸めると、特別な安心感が得られた。
スマートフォンの画面の光が彼女の顔全体を照らし、今の状態では以前の友人たちと連絡を取ることは到底できないだろう。
SNSに投稿なんてもってのほかだ。
蘇我紬はWeiboを開き、サブアカウントにログインして、フォローしているのは芸能人ばかりで、フォロワーも8つのボットアカウントだけで、知り合いは誰一人いないことを確認した。
その後、今日作ったケーキの写真を投稿した。文章は添えなかった。
彼女はそのページをじっと見つめ、10分間も見続けた。通知の赤い点はおろか、閲覧数さえもわずかで、お粗末なものだった。
その状況を見て、蘇我紬はかえって満足げに笑った。彼女が必要としているのは、ただ共有欲を満たすことだけだった。