266 道を示した

蘇我紬は夏川澄花の大げさな口調に笑いが止まらなかった。

心の中も特別満足していた。

彼女が写真を撮り終わり、写真を選んでいる段階になって、その写真を蘇我紬の前に置いて、興味津々に尋ねた。「見て、この写真どう?」

蘇我紬は真剣に見て、頷きながら意見を述べた。「悪くないと思うわ。SNSに投稿できるレベルよ」

「じゃあ、この写真は?」

蘇我紬は続けて見て、意見を述べた。「夕日を入れたら、もっと綺麗になると思うわ。少し待ってみない?もうすぐ日が沈むから、十数分もかからないわ」

「うん、いいね!じゃあ、もう少し我慢して、撮り終わってから食べる!」

夏川澄花は素直に携帯を収め、気に入らない写真を削除しながら、またデザートを様々な角度から撮り始めた。

撮影に夢中になっているところに、酸っぱくて辛くて甘い香りが漂ってきた...