404 出国

ドアを出ようとした時、白川蓮は素早くナイフを取り出し、看護師の腰に突きつけながら脅した。「これから口を閉じていなさい。助けを呼ぼうものなら、今すぐここで殺すわよ」

看護師は恐怖で震えながら、黙って白川蓮を霊安室の前まで案内した。「お子様はこの中にいます。母親の名前が記載されているので、すぐに見つかるはずです」

白川蓮はそれを聞くと、看護師を突き飛ばしナイフを落として中に入った。

看護師はこの機会を逃さず、恐怖に駆られて逃げ出した。

白川蓮が奥へ進むにつれ、気温は下がっていき、まるで氷室に入ったかのようだった。

ここは寒すぎる。

赤ちゃんをこんなところに置くなんて?白川蓮は両腕を抱えて暖を取りながら、怒りの炎を目に宿した。

子供を見つけると、しわくちゃになった小さな体を見て、突然狂ったように既に冷たくなった赤ちゃんを抱きかかえて外へ走り出した。