「ママ!何してるの?」宮本凪は大声で問いただした。
「何してるって?あの子がどんな人か知ってるの?ネットのニュース見てみなさい!」宮本奥様は携帯を宮本凪の胸に投げつけた。
そして振り返って時田浅子を見た。
「時田浅子、あなたの欲深さはともかく、もう結婚したんだから、うちの宮本凪を誘惑するのはやめなさい!それとも、あなたが嫁いだ相手は植物人間だから、寂しくて我慢できなくて、また宮本凪に手を出そうとしてるの?」
この騒ぎはカフェの他の客の注目を集めた。
皆が立ち上がり、こちらを見ていた。
宮本奥様の詰問は、はっきりと聞こえていた。
時田浅子だと気づいた人もいた。
「あの女の子が時田浅子?今朝彼女の動画を見たばかりだよ!」
「そう、彼女だよ。私も見たわ!」
「彼女は植物人間と結婚したの?」