第35章:すぐに人に離婚を迫る、邪な心

「ママ!何してるの?」宮本凪は大声で問いただした。

「何してるって?あの子がどんな人か知ってるの?ネットのニュース見てみなさい!」宮本奥様は携帯を宮本凪の胸に投げつけた。

そして振り返って時田浅子を見た。

「時田浅子、あなたの欲深さはともかく、もう結婚したんだから、うちの宮本凪を誘惑するのはやめなさい!それとも、あなたが嫁いだ相手は植物人間だから、寂しくて我慢できなくて、また宮本凪に手を出そうとしてるの?」

この騒ぎはカフェの他の客の注目を集めた。

皆が立ち上がり、こちらを見ていた。

宮本奥様の詰問は、はっきりと聞こえていた。

時田浅子だと気づいた人もいた。

「あの女の子が時田浅子?今朝彼女の動画を見たばかりだよ!」

「そう、彼女だよ。私も見たわ!」

「彼女は植物人間と結婚したの?」