第30章:刺激!

さらに下を見ると、美しく長い脚が見える。

後ろ姿だけでも、無限の想像を掻き立てるのに十分だった。

時田浅子は振り返り、バスルームへ向かった。

しばらくすると、バスルームからザーッという水の音が聞こえてきた。

藤原時央は手を上げて自分の指を強く擦った。

まるで自分が大きな汚れを受けたかのように。

しかし、頭の中では彼女の柔らかい指先の感触が浮かんでくる。

彼はベッドを強く叩いた。

くそっ!

彼女に掻き立てられた火はまだ消えていなかった。

昨夜も彼女は彼をこのように侮辱したのか?

今夜また彼に触れようとするなら、絶対に許さないぞ!

時田浅子はお風呂を済ませ、パジャマを着た。

綿100%の長袖長ズボンの漫画キャラクター柄で、ゆったりと快適だった。

彼女は自分のパソコンを取り出し、ソファに座った。

部屋にはすぐにカタカタとタイピング音が響いた。

彼女は休学手続きをしたが、学業は怠っていなかった。

和芸では二つの学位を取得中だった。

主専攻は演技、副専攻は映画・演劇の演出だった。

彼女と一緒に入学したクラスメイトの何人かは、すでに役を受け始め、新進女優として一、二本の作品を持っていた。

彼女はオーディションを何度か受けたが成功しなかった。

しかし、幸いにも彼女は声がよく、声優界では自分の地位を確立していた。

ある番組制作チームに目をつけられ、「天籟の饗宴」という番組に招待された。

しかし母親が突然腎臓病と診断された。

彼女はこのチャンスを諦め、母親の治療に専念せざるを得なかった。

「天籟の饗宴」の第一回はすでに終了し、番組は大ヒットした。

それに伴い、何人かの歌手も有名になった。

時田浅子は少しも落胆していなかった。彼女の心の中では、何よりも母親が大切だった。

約2時間忙しく過ごした後、時田浅子はパソコンを閉じ、電気を消しに立ち上がった。

彼女が明るい照明をいくつか消すと、部屋の中はすぐに薄暗くなった。

藤原時央は近づいてくる足音を聞きながら、緊張した表情を浮かべた。

つい先ほど鎮まったばかりの火が、突然また燃え上がった!

今の彼の状態は、まるで体と精神が二つの独立した個体に分かれ、互いに抵抗しているようだった!

二つの極端な状態を形成していた。

どちらも屈服しない!