第55章:クズの極み、泥棒が泥棒を捕まえろと叫ぶ

当時、時田秋染は離婚を選んだが、斉藤愛梨と清子を暴露し、愛梨に一生「第三者」というレッテルを貼らせた。

愛梨はこの数年間、黙々とこれらを耐え忍んできた。

何も知らないこの小さな看護師たちでさえ、彼女の陰口をこんなに叩くことができるのだ!

林聡明は心の中の怒りを抑えた。

彼はこういう人たちと何を争うというのか。

彼女たちは事の真相を知らないのだから!

「時田秋染に電話をかけてもらえませんか?私が直接話せば、きっと会ってくれるはずです」林聡明は菊に言った。

彼は今日、どうしても時田秋染に会わなければならない。

「あなたは時田様とどういう関係なの?連絡先すら持っていないなんて!」菊は文句を言いながらも、病室の電話をかけた。

時田秋染はベッドに座り、時田浅子が小さい頃のビデオを見ていた。