第172章:私が彼女を妬む必要があると思う?

【このライバーは時田浅子の同意を得ずに撮影したのではないでしょうか?それだけでも、この行為は間違っています。】

短い時間で、数十のコメントが素早く流れていった。

時田浅子は手を上げて、みんなに手を振った。「配信をご覧の皆さん、こんにちは」

【彼女が挨拶してくれた!】

【やっぱりこの美貌は、山田奈々を何倍も上回るよ!】

【お姉さんの声もすごく素敵だね!】

画面上のコメントが次々と流れていく。さらには、ギフトを送る人まで現れた!

時田浅子はこの画面いっぱいのギフトを見て、本当に言葉を失った。

彼女が以前配信をしていた時は、台詞を入念に準備し、声色を調整して何時間もかけたのに、小さなハートすら滅多に送られなかった。

それがこんなに短い時間で、ギフトがどんどん送られてくるなんて!