第177章:親愛なる、愛してるよ~

マネージャーは完全に言葉を失った。

どうやら、彼の言葉は山田奈々の耳には全く入っていないようだ。

彼は直接電話番号を差し出して、「この人に連絡してみなさい」と言った。

「ありがとうございます」山田奈々は急いで電話番号を受け取った。

……

時田浅子は音声を録音し終えると、それを送信した。

藤原時央はすでに帰宅途中で、携帯の着信音を聞いて手に取り、一瞥した。

一つの音声メッセージが10分間、彼女は一日に10本も彼に送っている。これを録音するだけでも、2時間近くかかるはずだ。

一日中学校にいて、彼女は疲れないのだろうか?

彼は彼女に300万円を渡したのに、まだ足りないのか?

それでもこんなに必死にお金を稼ごうとしている。

時田浅子はポットを手に取り、大きく一口飲んでから、喉をクリアした。