第176章:彼女は時田浅子を踏み潰したい!

「ライブ配信中に、わざと時田浅子を妨害して注目を集めようとした人がいたんだけど、思いがけないことに、時田浅子はそんな状況でもカメラに向かって堂々と対応したの!あなたを押したわけじゃないって釈明したんだけど、誰かが録画していて、その動画がネットに上がったの。それで逆に時田浅子を支持する人が増えたみたい」

「何ですって?」山田奈々は興奮して座り直し、急いで携帯を受け取った。

長い間スクロールして見ていくうちに、ますます腹が立ってきた。

特に時田浅子が自信満々に「私のどこに嫉妬することがあるの?」と言ったくだりは、

まさに鋭い刃物が彼女の心臓を刺し貫いたようだった。

そして、ネットユーザーは本当に時田浅子の言う通り、彼女のことを調べ始めていた。

掘り出されたのは、時田浅子が芸術試験で2位の成績で和芸に入学したこと、しかも美貌を持つ学業優秀者だということだった!