第196章：夜中に部屋に女がいる

「藤原若旦那、あなたは三年以上も昏睡状態だったのに、目覚めてからまだ三ヶ月も経たないうちに女性問題が発生したなんて、あなたらしくないですね！正直に言いなさい、もしかして前からそういう関係だったの？」

藤原時央が返事をする前に、白沢陸は自分の考えを否定した。

「時田浅子は今年まだ大学二年生で、二十歳そこそこだ。もし三年前から関係があったとしたら...くそっ！お前ら獣だな！」

藤原時央は白沢陸の声を聞きながら、眉をますます強く寄せた。

「お前、彼女を調査したのか？」

白沢陸は背筋が冷たくなるのを感じ、急いで説明した。「違う！ただなぜあなたが直接小さな芸能人の問題に関わっているのか気になって、少し調べただけだ。」

「俺と時田浅子はお前が考えているような関係じゃない。」

白沢陸は思わず笑った。

彼は心の中で密かに思った：藤原時央、お前はただ否定しておけばいい。お前の言葉を一文字でも信じたら、俺はこのエンターテイメント業界の大物として二十数年生きてきた意味がない！

時田浅子がドアを開けて入ってきたが、藤原時央が電話中であることに気づかず、彼に尋ねた。

「藤原若旦那、フルーツミルクを作ったんですが、少し飲みませんか？」

白沢陸は電話越しに女性の声を聞き、ソファから飛び上がった！

女性だ！

夜の十一時過ぎに、藤原時央の部屋にいる女性！

彼がまだ口を開く前に、電話からは切れる音が聞こえた。

切られた！

白沢陸は完全に呆然としていた。

藤原時央のような万年独身男に、彼女ができたのだろうか？

藤原時央は携帯を置き、時田浅子はようやく彼が電話中だったことに気づいた。

「すみません、邪魔しましたか？」

「大丈夫だ。」藤原時央は静かに答えた。「さっき何か言ってたか？」

「フルーツミルクです。」

「お前が作ったのか？」

「はい。」

「持ってきてくれ。」

「わかりました、少々お待ちください。」

時田浅子は部屋を出て、しばらくすると、トレイを持って戻ってきた。トレイには二杯のミルクだけでなく、四つの美しく飾られたムースケーキも乗っていた。

四つの小さなケーキは、四つの色があった。

マンゴー味の黄色、ブルーベリー味の紫色、イチゴ味の赤色、ミルク味の白色。

一緒に並べると、見た目も美しかった。