「よくやった、さすがはパパラッチだな。これらの写真を全部私によこしなさい、報酬はたっぷりあげるわ」
「ありがとうございます、斉藤社長」
斉藤若春は幼い頃から非常に複雑な環境で育ち、日々の駆け引きや策略に囲まれて育ったため、狡猾さはすでに彼女の天性となっていた。
彼女は時田浅子を全く眼中に入れていなかった。時田浅子というピュアな白い花は、彼女の手の中では、ひとたまりもないのだ!
以前は、それは彼女の一方的な思い込みだと思っていた。
今日、藤原時央の口からこれらの言葉を聞けたことで、彼女はより一層確信した。どんな代償を払っても、時田浅子という障害を取り除かなければならないと。
……
藤原時央は車を運転してサンライト団地に到着した。
15階の明かりがまだついているのを見つけたが、時田浅子が実際に寝ているかどうかは確認できなかった。