第470章:キスマークを見せびらかす

時田浅子は顔を赤らめながら出てきて、困惑と恥ずかしさで「ご飯をよそってきます」と言った。

「花田おばさんがもう用意してくれたわよ」と時田秋染は笑いながら答えた。「浅子、先に座りなさい。時央が出てきたら、食事を始めましょう」

時田浅子がダイニングテーブルに座ると、藤原時央も出てきた。

小さなテーブルには全部で4つの席があり、藤原時央は時田浅子の隣、ちょうど時田秋染の向かいに座った。

時田秋染はすぐに藤原時央の首元にある赤い痕を見つけた。

さっき入ってきたときにはなかったのに!

藤原時央は時田秋染が自分の首を見つめていることに気づくと、わざとネクタイを緩め、ボタンを一つ外して、そのキスマークをはっきりと見せた。

時田秋染はすぐに理解した。

この痕は、さっき二人が洗面所にいたときにできたものだ!