この三文字は時田浅子と藤原時央の耳に入ると、まったく異なる感覚をもたらした。
時田浅子は驚きと信じられない表情を浮かべていた。
藤原時央は満面の笑みを浮かべていた。
彼は手を上げて、時田浅子の肩を抱き、「部屋に戻ろう」と言った。
「私もお母さんとテレビドラマを見たいの。私もそのドラマが好きなの」と時田浅子はテレビを指さした。
藤原時央は何も言わず、彼女を抱き上げて大股で部屋へ向かった。
「さすが若い人ね」と時田秋染は思わず言った。
時田浅子は藤原時央に部屋まで抱えられ、顔は血が滴るほど赤くなっていた。
彼女の部屋はさらに小さく、ベッド一つ、小さな衣装ケース一つ、それにパソコンデスク一つ、それ以外はほとんどスペースがなかった。
一人暮らしだったので、小さいとは感じていなかった。