第554章:終わったの?いいえ、これはまだ始まったばかり

「あなたが私に言いたいことは分かっているわ。それは私が聞きたくないことばかり。今回のことも、きっとあなたは自分のせいだと思っているのね。私がまた入院したのはあなたのせいだって。馬鹿な子、そんな考えは絶対に持たないで。お母さんはすぐに良くなるから、一週間もしないで退院できるわよ!」

時田浅子は確かにそのようなことを言おうとしていた。

「さあ、早く帰りなさい!病院に通い詰めないで、私が退院する時に来ればいいわ」と時田秋染はもう一言付け加えた。

彼女は軽く頷いて、「わかったわ、じゃあ私たち先に帰るね」と言った。

「早く行きなさい」時田秋染は二人に手を振った。

藤原時央と時田浅子は病院を出て、車に乗り込んだ。

「浅子、さっきほとんど食べなかったけど、何か食べに行く?」

「あなたはお腹すいてる?」時田浅子は彼の方を向いて聞き返した。