第555章:これからは、毎日こんな感じで

時田浅子は歩いてキッチンへ向かった。

「起きたか?」藤原時央は振り返って彼女を見た。

「うん、何を作ってるの?」時田浅子は鍋の中を覗き込んだ。

「シーフードのお粥だ。ほら、味見してみて」藤原時央は小さめの器に半分ほど盛り、直接彼女の口元まで運んだ。

「うん、美味しい」

「テーブルで待っていて、すぐに朝食にするから」藤原時央は愛情を込めて時田浅子の頬をつまんだ。

「まだ顔も洗ってないし歯も磨いてないよ!今行ってくる」時田浅子は部屋へ走っていった。

藤原時央は笑みを浮かべて時田浅子の後ろ姿を見つめていた。

時田浅子がダイニングに戻ると、テーブルにはすでにイカのパンケーキ、茹でた青菜、そして二杯のお粥が並んでいた。

イカのパンケーキは両面が黄金色に焼かれ、とても美しかった。