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高橋邦弘の言葉は爆弾のように、配信ルームのコメントが飛び交った。

--【私が言った通りでしょう、島田香織には金主がいるんです!】

--【芸能界で生きていくには、金主なしではやっていけないでしょう?】

--【島田香織の金主が誰なのか気になるのは私だけ?一つの会社を島田香織に任せるなんて!】

--【島田香織のリソースがこんなに良いのも納得、全部体で稼いだものなんだ!】

……

富田洋司は呆然としていた。彼は島田香織のことは好きではなかったが、番組で直接彼女を攻撃するつもりもなく、慌てて言った:「高橋先生、島田お嬢様は会社の社長なんです!」

鈴村野乃花は現在の所属事務所との契約が2年後に切れるため、元々島田香織の会社に行く計画を立てていたので、彼女を擁護して立ち上がった:「嵐さん、これからの数日間はあなたがリーダーを務めてください。最初にそう決めたじゃないですか!」

木村嵐は鈴村野乃花に向かって笑みを浮かべたが、その笑顔は目には届かず、皮肉っぽく言った:「島田香織は私たちの管理人なんだから、困ったときは彼女に頼るべきでしょう?」

撮影クルーは横で咳払いを繰り返し、出演者たちにこの話題を切り上げるよう促した。

しかし、撮影クルーの好意は出演者たちに完全に無視された。

高橋邦弘は冷笑いながら言った:「社長って、誰が与えたポジションか分かりませんね。島田お嬢様、番組スタッフと相談していただけませんか!」

「高橋先生、島田姉さんはそんな人じゃありません。姉さんを誹謗中傷しないでください!」葉山辰夫が立ち上がり、断固とした表情で高橋邦弘を見つめた。「今の私たちの最優先課題は、どうやって節約して旅行するかということじゃないですか?」

高橋邦弘は金を受け取って仕事をしているので、当然島田香織を簡単には見逃さなかった。「島田お嬢様、ルールは固いものですが、人は柔軟です。番組スタッフと相談してもらえませんか!」

富田洋司と鈴村野乃花の二人は呆然としていた。高橋邦弘と木村嵐の二人が番組内で意図的に島田香織を陥れようとしているとは思わなかった。これは島田香織を芸能界から追い出そうとしているのだ。

二人は島田香織のことは好きではなく、あまり相手にもしていなかったが、今は番組が生配信中で、高橋邦弘と木村嵐の二人があまりにも無謀すぎた。