藤原昭子は島田香織を見上げ、眉をひそめて不満そうに言った。「島田香織も私に薬を盛ったわ。あの時、私を輪姦させようとしたのよ。」
「それはあなたが仕掛けたことで、香織は正当防衛をしただけよ。」江田景は無表情で藤原昭子を見ながら説明した。
江田景は常に身内を庇う性格で、物事の正否に関係なく、いつも娘の味方をする。ましてや娘は目には目を返しただけだった。
藤原おじいさんは藤原昭子を厳しく睨みつけ、もう話すなと暗に示し、鈴村秀美に昭子を連れて行くよう合図した。
鈴村秀美は前に出て、藤原昭子を連れ去った。藤原昭子が去ると、藤原おじいさんはようやく安堵の息をつき、「藤原家として謝罪します」と言った。
「藤原おじいさん、文面での謝罪は意味がないと思います。動画で謝罪されてはいかがでしょうか」と江田景は真剣な表情で藤原おじいさんを見つめながら尋ねた。