島田香織は部屋に戻り、シャワーを浴びて、また横になったが、五分ほど寝返りを打った後、仕方なく起き上がってライトをつけた。
はぁ。
彼女はやはり陸田健児に冷たくすることができなかった。陸田健児は顔色が悪く、かなり具合が悪そうだった。もう一時間が経過したが、陸田健児が帰ったかどうかも分からない。
島田香織はスリッパを履いて、ドアの所まで行き、隙間からリビングの明かりがまだついているのが見えた。
ドアを開けてソファに向かうと、陸田健児が彼女が寝室に入る前と同じ姿勢で横たわっていた。
「陸田君?」島田香織は試すように呼びかけた。
しかし、陸田健児は顔が少し赤くなっていて、返事がなかった。
島田香織は眉をひそめ、陸田健児の額に置かれた手を取り、自分の手の甲を当ててみた。
熱い!