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翌日。

島田香織が会社のオフィスに着くと、奈奈さんが小包を持って入ってきて、それを島田香織に渡しながら言った。「島田お嬢様、今朝届いた小包です。」

島田香織は軽く頷いた。最近オンラインショッピングはしていないし、陣内美念は恋に夢中で、きっと彼女にプレゼントを用意する余裕もないはずだ。

しかも、これは書類の速達便だった。

不思議だ、一体誰が送ってきたのだろう。

「分かったわ、お仕事に戻って。」島田香織は冷淡に応えた。

奈奈さんが出て行った後、島田香織は好奇心を持って小包を見つめた。配送伝票には明確に書かれていて、同じ市内からの配達で、差出人の電話番号も名前も見覚えのないものだった。

これは市の西側から送られてきたもので、あの辺りはありとあらゆる人がいる、玉石混交の地域だ。