第59章 藤崎千颯が呼んだ援軍

栄誠中学校で、工藤みやびは物理の試験を終えたところだった。

一日電源を切っていた携帯の電源を入れると、藤崎千颯からのメッセージが次々と届いた。

【荒木雅、一体お前は兄貴に何を電話で言ったんだ?!】

【兄貴をどうしたんだ?!】

【5分やる。兄貴を機嫌直させないと、お前が兄貴と寝たってツイッターに投稿するぞ。日本中の女性たちがお前を袋叩きにするだろうな!!!】

……

工藤みやびは読めば読むほど、眉間にしわを寄せた。

鈴木紀子と西村千晴が近づいてきて、不満そうに言った。

「みやび、来週私たち芸術の試験があるのに、最近全然ピアノの練習を教えてくれないじゃない。」

工藤みやびが彼女たちと行くことを承諾しようとしたとき、携帯がまた鳴った。藤崎お婆様からだった。

「もしもし、藤崎お婆さん、どうしました?」