工藤みやびは恥ずかしさで2秒間固まった。「わ……私は部屋に戻って本を読むわ」
彼女はそもそも余計なことをして、彼にお粥なんて作るべきじゃなかった。
彼の胃痛は彼女に何の関係があるというの?彼が食事をしていないことも彼女に何の関係があるというの?
藤崎雪哉は手を伸ばして彼女を引き留めた。「座って少し付き合ってくれ。一人で食事すると食欲がわかない」
工藤みやびは歯ぎしりしたが、結局は見捨てられなかった。
部屋に戻って本を取り、彼の向かいに座って勉強の復習をしながら、ついでに食事に付き合った。
「あなたは定時に食事をするべきよ」
藤崎雪哉は少し驚いた。「今日は忙しすぎた。これからはなるべく気をつける」
「なるべくじゃなくて、必ずよ」工藤みやびは顔を引き締め、厳しく言った。