この囁きは、男の抑圧された最後の理性を無言のうちに粉々に砕いた。
熱い口づけが降りかかり、男特有の馴染みのある香りが彼女の呼吸をすべて占領した。
温かい薄い唇が首筋を滑り降り、少女の滑らかで繊細な肌を一寸一寸と丁寧に口づけていった。
工藤みやびは唇を噛み、瞳は霞んでぼんやりとし、体を這う口づけに無力に息を荒げ、知らぬ間に頬は魅惑的な紅色に染まっていた。
藤崎雪哉もかつてないほど忍耐強く、彼女が崩壊して許しを乞うほど焦らした後でようやく、彼女の求めるものを満たした。
心と体から湧き上がる融合に、二人は特別に没頭し、夢中になった。
あまりにも激しい悦びに、彼女は耐えられずに彼の首筋に顔を埋め、可愛らしく声を漏らした。
ようやく、彼女の腰を強く抱きしめていた男は満足した。