第443章 藤崎雪哉と恋愛して結婚して子供を産みたいだけ

藤崎雪哉の甘い言葉のせいで、工藤みやびは番組の収録に遅れそうになった。

幸い、元々肌の調子が良かったので、急いで行って少しメイクをしただけで番組の収録が始まった。

しかし、司會者に何度か質問されても、彼女は上の空だった。

なぜなら、頭の中は藤崎雪哉の顔でいっぱいで、耳元には彼の声が響いていたからだ。

幸い、司會者は経験豊富で、完璧にフォローしてくれたため、番組の収録に影響はなかった。

番組の収録が終わり、空港に向かう途中、石橋林人は彼女を指さしながら歯ぎしりして溜息をついた。

「社長と一ヶ月も会ってないのはわかるけど、仕事はまだ終わってないんだから、帰ったらもう少し気をつけてよ」

アシスタントは先に空港に行っていたので、車の中は二人だけ。工藤みやびは遠慮なく話した。