第467章 お兄さんの彼女は荒木雅？！

「彼女？」藤崎奥様と藤崎正男は顔を見合わせ、色を失った。

藤崎お婆様はそれを聞くと、思わず体を震わせ、藤崎千颯に向かって尋ねた。

「本当に何かあったの？」

息子と嫁は長男が誰と付き合っているのか知らなかったが、彼女はずっと前から知っていた。

だから、藤崎千颯が藤崎雪哉の彼女に何かあったと言った時、彼女はもちろん荒木雅に何かあったことを理解した。

あちらでテロ攻撃が起きたというニュースを見て、彼女は胸が締め付けられるような思いで、彼女も映画祭に行っていたのではないかと心配していた。

彼女に電話をかけても通じず、まさか…

「お兄さんの彼女？」

藤崎奥様は緊張した様子で、先ほど彼に状況を尋ねた時、彼はしばらくしたら連れて帰って結婚の話をすると言っていた彼女？

藤崎千颯は藤崎お婆様を見て、ここまで来たら、もう隠す必要はないと思った。

「皆さんも会ったことがある人です。以前うちに住んでいた荒木雅です。」

「荒木雅？！」藤崎奥様は驚いて声を上げた。

彼がずっと付き合っていた彼女、彼らに紹介すると言っていたあの女の子は、以前彼が家から追い出したあの荒木雅？

「お母さんは彼女のことが好きではなかったから、兄さんも私たちに言わないようにしていたんです。」と藤崎千颯は言った。

藤崎奥様は長い間信じられない様子で、つぶやいた。

「お兄さんは…どうして彼女と一緒になるの、誰と一緒になってもいいのに、どうして彼女と…」

彼女は息子が他の人と付き合うことは受け入れられる、たとえそれが彼女が気に入っている丸山みやこでなくても。でもどうして荒木雅なの？

藤崎千颯は不満そうな母親を見て、鼻を鳴らした。

「今になって不満なんですか。前に彼女が海外からお母さんに持ち帰った香水やスカーフなど、お母さんは自慢げに嫁からもらったと言って回っていたじゃないですか。」

「私は…彼女からだとは知らなかったわ。」と藤崎奥様は言った。

最近彼女がかなり変わったように見えたが、雪哉の彼女が本当に彼女だとは、やはり心の中では満足できなかった。

藤崎お婆様は母子の言い争いを遮り、尋ねた。

「今の状況はどうなの、雅は見つかったの？」

藤崎千颯はそのニュースを思い出し、重々しくため息をついた。