第499章 結婚を急かす団体

やっとのことで、工藤みやびたちは福くんをなだめることができた。

小さな子はおとなしくビスケットを食べながら、ソファに座ってアニメを見ていて、泣いたり騒いだりしなくなった。

ただ、工藤みやびと藤崎雪哉の父と母が一緒に座っていると、少し不安になった。

藤崎奥様はずっと彼女をあまり好きではなかったし、藤崎正男とは藤崎家に住んでいた時に会ったことはあるが、あまり接触はなかった。

今、彼らがここに来たということは、彼女が事故に遭ったこの期間に、彼らはすでに彼女と藤崎雪哉の交際のことを知ったのだろう。

今日一緒に来たのは...もしかして仲を裂いて、二人を別れさせようとしているのだろうか?

彼女は不安そうに指を絡ませながら、藤崎千颯たちも姿を消し、藤崎雪哉も書斎に行ってしまった。