第446章 余生、彼と共に過ごしたい

「結婚?」

本間壮佑は驚き、眉をひそめた。

彼女が藤崎雪哉のそばにいるようになってからどれだけの時間が経ったというのに、もう結婚の話になっているのか?

今は19歳の少女の姿をしているとはいえ、魂と心は既に20代半ばなのに、こんなに冷静さを欠いているなんて?

「そうよ、結婚」工藤みやびは花のような笑みを浮かべ、断固として言った。「私は彼と結婚するつもりよ」

「いや、君は彼のことをどれだけの期間知っているんだ?」本間壮佑は少し焦った様子だった。

「確かに短いけど、もうずっと前から知っているような気がするの」工藤みやびは話しながら、小さな顔に甘い気持ちを隠しきれなかった。

君と初めて会った時、まるで旧友との再会のようだった。

おそらく、そんな感覚なのだろう。

本間壮佑は彼女を見て、藤崎雪哉に魅了されてしまったとしか思えなかった。