第503章 藤崎雪哉が疑っているならどうする?

早朝、二人は一緒に朝食を済ませた後、藤崎雪哉は運転手に彼女を病院まで送らせた。

工藤みやびが病院に着くと、ちょうどエレベーターで池田輝に出会い、一緒に本間壮佑の病室へ向かった。

しかし、ドアを開けた途端、本間夢が本間壮佑の膝の上に座り、二人が熱烈にキスしているところを目撃してしまった。

彼女はバタンとドアを閉め、恥ずかしさで顔が真っ赤になった。

彼女は本間夢がこんな女性だとわかっていたが、ここは病院なのだから、少しは慎むべきではないだろうか?

しばらくして、本間夢がドアを開けたが、親密な場面を見られた恥ずかしさなど微塵も感じていないようだった。

それどころか、逆に彼らを嘲笑った。

「何を恥ずかしがっているの?あなたと藤崎雪哉だってやったことあるでしょ。港であんなにキスしていたとき、私は何か言った?」