第506章 福くん再び勝利

天水ヴィラ、午後。

工藤みやびは石橋林人に電話をかけ、彼と助手の岡崎の近況、そして自分の仕事のスケジュールについて尋ねた。

石橋林人:「この数日間、君はずっと行方不明状態だったから、仕事の予定は入れていないんだ。しばらくはゆっくり休んで、予定が入ったら連絡するよ。」

彼は彼女に仕事を入れたいと思っていたが、三の若様が朝早く会社に来て、彼女が社長と生き別れになりかけたから、二人にしっかり再会の時間を与えるべきだと言ったのだ。

どうせ、彼女は女優になるのも遊びでやっているだけで、お金を稼ぐためではないのだから。

「わかったわ、対外的な広報は頼むわね。」工藤みやびは念を押した。

彼女がこれだけの日数行方不明になっていたのだから、ファンやメディアはきっといろいろと憶測を立てているだろう。