第526章 カーマン・ドランスと工藤家の提携終了

福くんはもう眠っていて、藤崎雪哉は書斎で仕事をしていたので、彼女も一緒にいるためにこちらでコンテ作りをしていた。

彼女が藤崎雪哉にお粥を食べるよう促したところで、三浦大也から電話があり、30分もしないうちに急いで別荘に駆けつけてきた。

「今しがた情報が入りました。カーマン・ドランスと工藤家はすべての協力関係を解消したそうです。」

傍らのソファでコンテを見ていた工藤みやびは、手に持っていたペンを一瞬止めた。

帰ってきてから、二人は二日間の休暇を家で過ごし、毎日甘い生活を送っていたため、彼女自身も少し前に工藤家で経験したすべてのことをほとんど忘れかけていた。

藤崎雪哉はその知らせを聞いても、特に驚いた様子もなく、手元の書類に目を通しながら三浦大也に尋ねた。

「どうやら、本間壮佑の言っていた情報は本当だったようだな。」