藤崎雪哉は笑い泣きしながら、ベッドを回って近づいた。
「気にしないよ」
工藤みやびはまたベッドに這い上がり、反対側に転がって、バスルームに向かいながら言った。
「私...私、先にお風呂に入るわ」
しかし、彼女がバスルームの入り口に着いたとき、藤崎雪哉も一緒についてきた。
工藤みやびは恥ずかしさと怒りで、ついてきた人を睨みつけた。「出て行って!」
何度も親密な関係を持ったとしても、彼女はまだ一緒に入浴するという恥ずかしさ爆発の行為を受け入れられなかった。
藤崎雪哉はスーツの上着を脱ぎ、ネクタイを解きながら言った。
「俺もまだ入ってないから、一緒に入ろう」
「あなた...あなたが入って、私は外で待ってるわ」工藤みやびは顔を赤らめながら出ようとした。
しかし、入り口を占領している藤崎雪哉は、すでに手を伸ばしてバスルームのドアに鍵をかけていた。