第623章 これって軽薄な行為じゃないの?

しかし、二人がほんの一分も得意げにしていられないうちに、実の兄の冷たい視線に一瞥されてしまった。

そこで、すぐに言い方を変えた。

藤崎千明:「兄貴はあんなに賢いんだから、こんなことは俺たちが教える必要なんてないよ。」

藤崎千颯:「プロポーズはとっくにしてるよ、お義姉さんが考えさせてほしいって言ったから、後で指輪をつけたんだ。」

うん、あの時は強引に市役所の前まで連れて行って、もう少しで無理やり中に引きずり込んで結婚させるところだった。

確かにそのプロポーズは少し早すぎたし、強引で理不尽だったけど、一応プロポーズはしたことになる。

藤崎奥様は信じられず、工藤みやびの方を見て尋ねた。

「本当にプロポーズされたの?」

「はい、されました。」工藤みやびは笑いながら頷いた。