第2章 じいちゃんの遺産はドン引きモノ

リンフォンが倉庫前の階段にヘタッと座り込む。ダサい作業服の膝が破れ、Supremeのパンツの縁がチラリ。錆くさい朝露でクシャミした拍子に、頭上「江城製薬」の看板がギシギシ軋む。

「社長、監視カメラによると毎日14時ピッタリに来ます」周秘書のLINEが梧桐の陰から。「マジで囮になるつもり?」

半端ないジャンピングオをズボンポケットにブチ込むリンフォン。油染みが作業服に抽象画みたいなヒマワリ模様。「これがイマドキの経営術だよ!『社長はメンツが9割』で学んだ!」45度自撮りしながら「しかもこの格好超リアル…おばさん!ホウキ取らないでよ!」

清掃の王おばさんがビリビリ光る棒をぶっさす「掃除のフリすんな!床磨きの仕方神楽みてえだわ!」小声で「倉庫の連中、先週ジジイの骨壺盗んだの。中身はキャットフードだけど」。

「ジジイって?」

「15歳の三毛猫よ」王おばさんが待受画面を見せる→デブ猫が白目むいてる。「猫の餌まで盗むなんて鬼畜だわ!」

ビリビリ棒に貼られたハローキティのステッカーに、リンフォンは会社の倒産がマシに思えてきた。

14時5分、刺青男3人組登場。ハゲ親分の頭皮に胡麻が星空みたいにキラキラ。

「兄貴、これやり遂げたら五菱宏光もらえるの?」黄毛が小石蹴り「TikTokで見たけど女の子にモテねぇって…」

「バカが!」ハゲがジャンピングオをブン投げ「差別化戦略だよ!」シワクシャの起業計画書を広げ「店名『ハゲタク鮮生』!ロゴはハゲにシェフ帽、キャッチコピー『髪の毛はすべて事業の烈士!』」

赤毛が突然指差す「兄貴!記者が!」

ライブ配信しながら倉庫に潜入するリンフォン。スマホケースの「社畜」文字が幽霊みたいに光る「お前ら見てろ!元社長が金の糞食ってみせる!超絶レア配信中!」

ハゲが襟首つかむ「てめぇどこのマスコミだ!」

「リアルタイム配信の帝王だよ!」カメラをハゲの顔に密着「みんなスクショ!脇毛アートがバズ確実!」

もみ合いで棚にぶつかり「トイレクレンジ濃縮液」の青い瓶がハゲ頭上にシャワー。液体が額のシワを伝い、キラキラ光る。

「クソ!俺の起業資金!」ハゲが顔を触り固まる「待て…このトイレ洗剤イチゴ味?」

「最新育毛剤だよ!」モップを金箍棒風に振り回す「喰らえ!モップ乱舞!」飛び散った水滴が虹色に光り、黄毛の顔面直撃。

「フォン!下段攻め!」スーワンの声が段ボール陰から。

リンフォン振り向いて笑いそうに→母がカップ麺袋被り、トイレクリーナー持参で「ホームレス大戦士」状態「マジかよ母さん!サバゲかよ!」

「ふざけるな!」スーワンの赤ヒールがハゲの太ももにブスリ「中年女の保温杯は聖なる杯よ!」

赤毛が鉄パイプ襲来。リンフォンがモップで防御→接触した瞬間「ジュー!」と煙が立ち、モップがラーメン麺状に。

「ウソ!これチート武器かよ!」

「捨てろ!」スーワンがトイレクリーナー投擲「パパが開発した超強酸洗剤よ!」

吸盤が赤毛の額に完璧な円形マーク。リンフォン、母の若い頃はサーカス団疑惑。

警察が連行後、倉庫でバグったスマホ発見。待受けは古びた家族写真→スーワンが赤ちゃん抱き、白衣の男(胸に灰雀マーク)。

「母さん!このアインシュタインもどきまさかの叔父さん?」

スーワンがスマホ床に叩きつけ「パパのフォトコンテスト作品よ!『オタクのロマンス』って題で!」青い液体が泡立つ床を蹴り「早く片付けなさい!」

瓶の「金穂霊」文字に目ん玉飛び出し「パパが20年自慢した不老不死薬?」

「トイレ洗剤濃縮液よ!」スーワンの手が電動歯ブラシ級に震える「もうグダグダ探したら浄化槽で寝かすわ!」

深夜の実験室で青い液体を凝視。pH試験紙が一瞬で炭化、ピンセットから煙「これでトイレ掃除?象のウンコも穴だらけ!」

親友からWikiスクショ「金穂霊:1998年林建国開発。実験鼠が尻尾再生&円周率暗記…兄貴のパパ魔術師だったん?」

深夜2時、小便ガマンできず起きる。庭でスコップ光る→スーワンが試験瓶3本抱えて穴掘り。

「母さん!深夜の墓荒らしごっこ?」

スーワンがビクッとして瓶を落下。月光に浮かぶ錆びた箱→緑目の鳥がニヤリ。

「期限切れ洗剤の処理よ!」スーワンがスコップを聖剣のように構える「ジジイの幽霊呼ぶわよ!」

リンフォンが引っ込む時、母が箱を奥へ蹴り込むのをチラ見。その動き、昔テストの答案用紙を隠した自分と瓜二つだった──