第34章 必ず素晴らしい人がいる

「よかったら、触ってみる?」林知恵は頬を膨らませながら排骨を噛んでいた。

手を伸ばそうとした人もいたが、別の寮友に引き戻された。

「林知恵、来てくれてありがとう。今まで私たちの寮はいつも人が揃わなくて、他の寮が羨ましかったんだ」

「そうよね、なぜかあなたはいつも深田紅と一緒にいたわね、彼女なのに...あいたっ」

「何も食べないの?」

もう一人の寮友が場を和ませるように笑った。

林知恵は彼女たちを見て、笑いながら言った:「あなたたちが何を言いたいのか、もう分かってるわ。実は私があなたたちにお礼を言うべきなのよ」

「え?なんで?」純粋な寮友が首を傾げて聞き返した。

「こんなに長い間、私は人を見誤っていたのに、あなたたちはまだ私を食事に誘ってくれた。本当にありがとう」

前世で助けてくれたことにも感謝してる。