林知恵は男の態度に衝撃を受けたが、さらに衝撃的なことがその後に待っていた。
「子供がいなくなったならそれでいいさ、俺の心の中にはお前より大切な人はいない。」
そう言うと、男は折木和秋の頬を両手で包み込み、指で彼女の目尻を拭うと、何も言わずにキスをした。
折木和秋は最初は少し驚いたが、すぐに男を押しのけた。
「あなた、狂ったの?ここは病院よ!誰かに見られたらどうするの?」
「ここは秋から冬にかけてはほとんど人が来ないんだ。ちょっと触るだけさ、気持ちよくしてあげるよ。」
男は口調を変え、特に不良っぽく言った。
彼は折木和秋の顔に置いた手を離さず、彼女の怒りを無視して、再び強引にキスをした。
最初、折木和秋はまだ抵抗していたが、十数秒後には彼女も男を抱きしめ、二人はそのままキスを続けた。