第137章 謎の手紙(7)

おそらく4年前のことだ、彼女が彼に送り返した手紙に、いつまで経っても返事が来なかった。

当時彼女は、その人との文通がついに終わりを迎えるのだと思った。

結局、ペンパルは青春時代の憧れと衝動から始めたものに過ぎず、誰がそれを人生の消えない宝物として大切にするだろうか?

彼女は落胆していなかったわけではないが、結局現実で知り合った人ではなかったので、最初の2ヶ月だけ母校の守衛室に自分宛ての手紙がないか確認しに行っていた。しかしその後、何度行っても彼からの返事がなかったため、もう行かなくなった。それから半年後、上杉琴乃が東京に戻り、学校近くの麻辣湯を食べたいとせがんだとき、彼女は守衛室を通りかかり、突然長年文通を続けてきた彼のことを思い出し、ついでに学校の守衛室に立ち寄ることにした。