第385章 あなたの妻はあなたの妻ではない（5）

彼女のウェイボーは約2年半前に開設され、有栖川涼は最新の投稿から順に下へと閲覧していった。

ウェイボーは彼女自身が管理しているものではないようで、内容はすべて公式的なもので、彼女の仕事に関連したものばかりだった。

ほぼすべての投稿に、彼女の写真が添付されていた。

最初に見た写真では、彼女の目は大きく黒く、彼が普段見ているものとまったく同じで、彼がずっと魅了されてきたあの瞳だった。

半年前から、彼女が投稿する写真の目が異質で見慣れないものに変わり始め、最初の投稿まで遡っても、彼が見慣れた正常な目をした写真は一枚もなかった。

有栖川涼は二種類の写真からそれぞれ一枚ずつ選び、パソコンのデスクトップに置いて、その二枚の写真を何度も見比べた。

一方は潤んだ瞳で、美しく輝き、見る者を魅了し、瞳の奥に宿る光は、まるで語りかけるように人の心を惹きつけた。