第456章 こんにちは、私は常盤燿子です(6)

「この人は本当に重要な方なのよ。クラスにはたくさんの学生がいるけど、あなたが一番頼りになると思ったから任せたの。私を失望させないでね。今日の夜は、田中校長が直々に湘楼で食事をご馳走するんだから」

常盤燿子はまだ夢から完全に覚めていなかったが、山本教授のこの一連の言葉を聞いて、少し考えてから「はい」と返事をした。

言葉が終わるや否や、電話の向こうの山本教授はまた口を開いた。「講演は大会議室で行われるわ。連絡先は後で送るから、早めに行くように」

山本教授はとても忙しいようで、この言葉を言い終えると、すぐに「他にも処理しなければならないことがあるから、切るね」と続けた。

彼が言う重要人物は本当に大物らしく、電話を切る前に、彼は不安そうにもう一度強調した。「燿子ちゃん、必ずしっかりもてなすように。それと、必ず早めに行って、遅刻しないように!正装を忘れないでね!」