年明けの天気はとても良く、何日も続けて晴れの日が続いていた。
星野夏子は三日に広報部と帝光エンターテイメントシティのオープニングセレモニーの詳細を決めた後、翌日から朝早くから夜遅くまで帝光エンターテイメントシティに向かって忙しく動き回っていた。
五日から帝光エンターテイメントシティの試験営業が終了し、施設は清掃整備作業に入り、清川の従業員たちも続々と戻ってきて手伝い始めた。
星野夏子は自ら整備作業を監督し、バックヤードの運営事項を監視し、少しの休憩時間もなかった。
この時、星野夏子はエンターテイメントシティの大広場の端に立ち、向かい側のスタッフが広告看板を下ろして新しい巨大看板に交換するのを見ていると、傍らの片岸マネージャーが突然声をかけた。「星野監督、さっき藤崎取締役が明日戻ってくるとおっしゃいましたか?」
星野夏子はようやく視線を戻し、片岸マネージャーの方を向いて頷いた。「彼はそう言っていました。安心してください。重要なゲストには直接電話で招待する必要がありますので、その作業はあなたたちにお願いします。」
片岸マネージャーは頷いた。「ご安心ください、きちんと対応します。」
「うん、今夜はみんな少し大変かもしれないけど、まずステージの設営を済ませましょう。明日はまだやることがたくさんあるから、今日の大きな仕事を終わらせれば、明日はそれほど慌てることはないでしょう。私も今夜はみなさんと一緒に作業を終わらせて、それから食事をおごります。ええと、時間を見ると、夜食になりそうですね。」
星野夏子は空の端にゆっくりと沈みゆく暖かな太陽を見上げ、時間がもう遅いことに気づいた。
星野夏子の言葉を聞いて、片岸マネージャーと周りの数人の従業員はすぐに喜び始めた。「いいですね、星野監督がこんなに気前がいいなら、みんなもっと頑張れるでしょう。急いでみんなに伝えてきてください。作業をテキパキと美しく完成させれば、後で星野監督が夜食をおごってくれますよ。」
「はい、今行きます!」
数人が返事をすると、笑いながら前方で忙しく働いている人々の方へ歩いていった。
……
星野夏子がこちらで忙しくしている間、藤崎輝の方も暇ではなかった。契約の締結が完了すると、もう留まることなく空港へと直行した。
東浜市空港のVIPルーム内。