第324章 結婚の話(三)

夕食が出来上がってテーブルに並べられたところで、藤崎川と松本朋香が前後して入ってきた。藤崎凌子も帰ってきて、家族はすぐに手を洗って食卓に着いた。

食事中、藤崎輝はまだ結婚のことには触れず、藤崎川が入札会議の状況について尋ね、藤崎悠も適切に発言し、夕食の間の雰囲気はとても和やかだった。

「お義姉さん、あなたを娶ってから兄さんがずいぶん家庭的になったわね。以前はこんな趣味があるなんて見たことなかったわ」

夕食後、家族がリビングのソファに集まってテレビを見ていると、藤崎凌子は星野夏子から渡されたフルーツを受け取りながら冗談を言った。

星野夏子は微笑んで、手にしていたフルーツ皿をテーブルに置き、軽く笑いながら言った。「それなら今後はもっと彼に帰ってきて皆のために料理を作らせましょう…」