第326章 蜷り合う温もり(一)

星野心は話しながら、体を密着させ、橋本楓をしっかりと抱きしめた。小さな顔を彼の広い背中に押し付け、鼻をすすりながら、かすれた声で言った。「どんなことがあっても、絶対に手放さないわ。楓、あなたがまだ怒っているのは分かってる...これは全て私のせいだから、あなたを責めないわ。あなたがどうしようと構わないけど、私があなたについていく決意だけは邪魔しないで!」

星野心は感情を込めて話し、美しい瞳には薄い涙の光が揺れていた。橋本楓の腰に腕を回し、慎重に彼の前に移動して、涙目で彼を見つめながら、情熱的に言った。「今までは、あなたが私に合わせてくれたけど、これからは私があなたに合わせるわ。あなたを追いかけるの...どんな遠くても、最後まであなたのそばにいるわ。ただ、私たちの間のすべてを諦めないでほしい...あなたを愛してる、何よりも、楓...」