第357章 彼が突然死んでしまうのがとても怖い2

藤堂辰也は口元を少し上げて、彼に尋ねた。「治るまでにどのくらいかかりますか?」

「時間がかかりますね、早くても半年でしょう。」

「構いません、これまで何年も耐えてきたのだから、あと半年くらい大丈夫です。」

梁井維明は頷いた。「そうですね、あなたの病気が治る希望があるとは思ってもみませんでした。数日後に薬を取りに来てください。まずは一ヶ月分を調合しておきます。解毒剤の毒性はやや強いので、体に不調が出たら必ず検査に来てください。」

「毒性?」藤堂辰也は少し眉を上げた。

梁井維明は頷いた。「はい、毒をもって毒を制する方法を使います。以前はあらゆる方法を試しましたが、この方法だけはまだでした。これまであなたに毒を使えなかったのは、体内に大量の毒素が残っていたからです。さらに毒を使えば、あなたの体は確実に耐えられなかったでしょう。今はあなたの体内の毒素を最小限まで取り除いたので、毒を使っても体に害はありません。」