「お母さん、ご飯だよ。」葉山大輔は大きな鶏肉の塊を母親の茶碗に入れた。彼女がこれ以上喋り続けたら、彼はもう聞いていられなかった。
それに、もし生まれてくるのがお嬢さんで、がっしりした体格だったら、どれほど綺麗に見えるというのだろう。
夏目静子は息子を振り向いて睨みつけ、不機嫌な顔をした。
自分の話を遮られるのが一番嫌いだった。この息子はますます無礼になってきている。
しかし、彼女はようやく静かになった。
家族四人で、ゆっくりと食事をした。
食後、夏目静子は賀川心をリビングに連れて行った。
一方、葉山大輔は父親に呼ばれて二階の書斎へ向かった。
賀川心はずっと微笑みを保っていたが、この姑はあまりにも熱心で少し対応しきれなかった。ただ彼女が子供のことばかり聞いてこないことを願うだけだった。