第17章 死ぬほど驚いた

「毎日会っているのに、何かあったら真っ先にあなたたちに気づかれるでしょう?」石塚千恵は彼女たちの質問に質問で返し、半分本気で半分冗談めかして言った。「本田主任、もし良い男の子がいたら紹介してくださいね。私、家で余るなんて嫌ですから!」

学校では、みんな彼女が未婚だと思っていた。

この話題になると、本田主任は頭を悩ませた。「あなたたち晩婚女性は本当に困ったものね。今は女の子ばかりで、男の子がいないのよ。ああ、いないわけじゃないけど、主人の会社に一人独身の男性がいるわ。いい大学の学部卒で、今は月給4〜5千元くらい...」

「その条件なら悪くないですね!」石塚千恵は公平に評価した。今や公衆トイレの管理人のおじいさんおばあさんでさえ大卒でない人はいないほど、街中が大卒であふれている。

月に4〜5千元稼げるなら、かなり良いほうだ!

「最初条件を聞いたときは良さそうだと思ったんだけど、詳しく聞いたら身長が165cmしかないの。この身長じゃあなたたちに紹介できないわ!」本田主任は残念そうに太ももを叩いた!

石塚千恵は「ああ」とため息をついた。

職員の大江さんが近づいてきて、神秘的な様子で言った。「知ってる?昨日の夜、麻珠市で売春取締りの一斉摘発があって、たくさんの人が捕まったの。その中には私たちの学校の教師もいたわよ!」

石塚千恵の心臓が「ドキッ」と鳴り、罪悪感から驚いたふりをした。「えっ?」

「誰なの!」本田主任が追及した。

大江さんはわざと謎めかした。「それは...」

石塚千恵は緊張して手のひらに汗が出て、心臓が喉元まで上がってきた!

おかしいはずだ、彼女は自分の仕事について話していないし、それに鈴木越哉の助けもあるのに...

「早く言って!」

「文学部の坂口先生よ!」大江さんはこっそりと答えを明かした。

「彼女?彼女はつい最近結婚したばかりじゃない?」本田主任は疑問に思った。

「こういうことは結婚しているかどうか、結婚してどれくらい経つかは全く関係ないわ。その男性が価値があるかどうかよ...」大江さんは肩をすくめた。

本田主任は非常に好奇心旺盛に尋ねた。「その男性はお金持ち?」

石塚千恵は密かにほっとして、心を落ち着かせた。自分のことではなくて良かった!