第18章 VIPエレベーター

学部長は問題ないと思っていた。「すぐに金海の実習生の仕事を引き継ぐことになるから、その時には彼らも自然とあなたに慣れるわ!この件はあなたに任せたわよ!」

「……はい!」石塚千恵はこの話に無理があると感じた。

口頭で図書館を寄付すると約束したのは、それも一年前のことだ。

図書館を寄付するなんて、一台や二台のコンピューターを寄付するほど簡単なことではない。

案の定、強い日差しの中を金海グループに急いで行くと、受付の女性に足止めされてしまった!

「来る前に社長の秘書と時間の約束をしていたんです!」石塚千恵は埃まみれで説明し、謙虚な態度でもう少しで三度お辞儀するところだった!

受付の女性はとても丁寧な態度で断った。「実は、秘書から今連絡があって、社長は会議中でとても忙しく、お会いする時間がないとのことです!」