神崎青は秋山直子の方向を見つめたまま、視線を外さずに言った。「分からないけど…彼女はとても自信に満ちている」
「新入生の王様が自信を持たないわけないだろ?」有栖川開はぼやいた。学生会の連中は数日前から新入生の寮に人材を引き抜きに行っていたのだ。
神崎青の威厳はまだ健在だった。
有栖川開以外の者たちは誰も話す勇気がなく、ただ目を凝らして秋山直子が一歩一歩と神崎青の方向へ歩いていくのを見つめていた。
彼女が近づいてくるのを見て、神崎青は再びエアガンを手に取り、さっと分解して彼女に構造を説明し、最後にこう付け加えた。「女性にとっては反動が小さくないから、気をつけて…」
秋山直子のことをあまり好きではなかったが、彼女は弱すぎると思っていたものの、注意すべきことは一言も漏らさなかった。