中には一連のプログラムファイルがあり、複雑で煩雑だった。
秋山直子は最初のページを見ただけで、手元に置いた。
「秋山執事が、これを全部読むようにと言っていました。内容はかなり複雑なようです」神崎木は横に座り、真面目に秋山執事の言葉を秋山直子に伝えた。
秋山直子は適当に頷いた。「わかったわ」
彼女が食べ終わると、神崎木は食器を台所に下げ、戻ってきたときも秋山直子はソファに座り、膝の上にパソコンを置いていた。
神崎深一もまだ帰っていなかった。
「秋山さん、早く休んでください」神崎木は秋山直子に挨拶をして階下へ降りた。
彼は明日の午前中に古い庭師と植物の件について相談する約束をしていたので、夜のうちに準備をしておくことにした。
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夜、1時近く。
神崎深一がようやく鍵を持って扉を開けた。後ろには神崎金が続いていた。