神城連真は風呂を済ませた後、ベッドの端に座り、タオルで髪の水気を拭き取っていた。
ふと視線がベッドサイドテーブルの携帯電話に落ち、彼は手を伸ばして取り上げ、開いた。
その中のアプリはほんのわずかで、WeChatなどしかなかった。
写真フォルダをタップすると、中の写真を見た瞬間、彼の瞳が凍りついた。何かが彼を刺すように痛んだ。
彼女のアルバムは、上から下へスクロールすると、最初から最後まで、彼の写真と煌の写真ばかりだった。
彼女自身の写真はほとんどなかった。
彼の写真のほとんどは盗撮されたもので、角度が独特で、横顔か背中だけを撮ったものばかりだった。
写真は全部で約500枚ほどあった。
ここまで見て、彼は唇を引き締め、突然呼吸が乱れ、急いでアルバムを閉じた。
彼はホーム画面を見つめ呆然としていた。以前は霧島咲姫が彼を好きで、手段を選ばず彼と結婚したことしか知らなかった。最初から最後まで、彼は彼女の感情を鼻で笑うような態度で扱ってきた。