連真がなぜ、彼女に目をつけなければならなかったのか!
しかし霧島咲姫はもう弁解せず、むしろ立ち上がって、彼女の部屋を見回した。
——否定しないで、私は自分の目で見たのよ。
「ふん、自分の目で見たって?それなら連真に言ってみなさいよ。あなたの言う『自分の目で見た』って、一体どっちの目で見たのか、見てみたいわ」東條未煙は彼女の言葉を全く信じておらず、目には軽蔑の色しかなかった。
もし本当に見たのなら、彼女は自分の前でこんなに多くを語らず、おそらく証拠を持って連真のところへ行っているはずだ。そして彼女は確信していた、誰も見ていないと。
なぜなら、そもそも彼女がやったことではないからだ。
ところが霧島咲姫は突然しゃがみ込み、アンティークな宮廷模様の箱を見つけ、取り出すと、中にはココナッツキャンディーがいっぱい入っていて、以前見たものとまったく同じだった。