神城連真は車で会所へ霧島咲姫を迎えに行った。
パーティーに参加するには、メイクや身だしなみは欠かせない。
彼は少し早めに着いたが、休憩室は広かったので、暇つぶしに雑誌を何冊かめくってみたものの、心ここにあらずだった。
「リサさん、あなたのお肌は本当に素晴らしいわ」傍らでメイクアップアーティストが最後のヘアスタイルを仕上げながら、彼女の肌を見て、羨望と嫉妬の眼差しを向けた。
霧島咲姫は顔も上げず、このような追従の言葉には慣れていた。
30分後。
彼女はハイヒールを履き、ゆっくりと部屋から出てきた。
照明が彼女の上に全て注がれ、生まれつき冷白肌の彼女は、さらに特別な処理をしていたため、全身が白く輝いていて、一般の人とは比べものにならなかった。
彼女は軽く視線を巡らせ、ソファに座っている神城連真を見つけた。